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祝・30周年!『忍者戦隊カクレンジャー』キャストからのメッセージ


小川輝晃
ニンジャレッド /
サスケ役
小川輝晃

①スーパー戦隊シリーズへの出演を通じて学んだこと、得たものは?

共演者という、大切な「仲間たち」ですね。30年前はやっぱり、どこかでお互いをライバル視したりということもありましたけど、5人で一緒に1年間がんばったという絆はとても強くて、いまでも、それぞれの道で活躍しているみんなのことを、心から応援できる。そんな生涯の仲間、友人を持てたことがいちばん大きいです。

②出演した作品を通じて、子どもたちに伝えられた、与えられたと思うことは?

当時、作品がどういうラストへ向かっていくべきかというのを聞かれたことがありまして、そのときに、敵を完全にやっつけて終わりという形には、疑問を呈したんです。強い者だけが生き残り、そちら側からの歴史だけが語られていくというようなことに抵抗があったんですね。妖怪大魔王が人間の持つ憎しみの心の化身だという設定や、それを倒すのではなく「封印」するという結末になったことで、子どもたちに伝えられたものがあったんじゃないかなと思っています。

広瀬仁美
ニンジャホワイト /
鶴姫役
広瀬仁美

①スーパー戦隊シリーズへの出演を通じて学んだこと、得たものは?

私は小学生から中学生にかけて『有言実行 三姉妹シスターズシュシュトリアン』『忍者戦隊カクレンジャー』を2年連続でやらせていただいたので、そのころの思い出というと、ほとんど東映のことになるんです(笑)。2年目の『カクレンジャー』では、いきなり4人のお兄ちゃんができたという感じ。撮影現場での経験を通じて、たくさんのことを学べて、それが私のその後の人生の土台になっています。

②出演した作品を通じて、子どもたちに伝えられた、与えられたと思うことは?

鶴姫は、スーパー戦隊シリーズ初の女性リーダーでした。自分なりに、可愛らしさは求められていないと思ったので(笑)、その代わり、強くてカッコいいヒロインを目指したつもりです。だから「女の子が強くてもいいんだ」というメッセージが届けられていたら、うれしいですね。そして、数々の台詞を通じて、「優しさ」や「勇気」の大切さも、伝えられたんじゃないかと思っています。

土田大
ニンジャブルー /
サイゾウ役
土田大

①スーパー戦隊シリーズへの出演を通じて学んだこと、得たものは?

第1話を担当された小林義明さんが、終盤(第45・46話)に再び監督で来られたんです。撮影開始当初、何もできなくて厳しく指導された苦い思い出のある監督が「ここまでできるようになったのか」と一言。それが本当にうれしかった…。それ以来、僕も監督のように厳しさを持ちつつも、良いと思ったことは素直に褒めてあげられる人間になりたいと思ってきました。そんな人達に出会えた事が『カクレンジャー』で得た、いちばんの財産です。

②出演した作品を通じて、子どもたちに伝えられた、与えられたと思うことは?

得たものの方が多すぎて、こちらから伝えられたもの、与えられたものなんて、あまり思い浮かばないんですけど……(笑)。ただ、こうやって30周年を迎えても、いまだに「観ていました」「好きでした」と言っていただけるということは、ファンのみなさんにとって何か心に残るような作品だったと思います。自分自身は必死に取り組む事しか出来ませんでしたが、みなさんの応援のおかげでがんばれたし、今なお多くの方々に支えられている作品に参加出来た事に感謝の気持ちでいっぱいです。

河合秀
ニンジャイエロー /
セイカイ役
河合秀

①スーパー戦隊シリーズへの出演を通じて学んだこと、得たものは?

僕らの世代って、中学生くらいのころに『ビー・バップ・ハイスクール』とか『湘南爆走族』とかが流行って、「不良」=「強い」=「カッコいい」みたいな風潮があったんです。
「不良」がカッコいいという時代だった。
でも、カクレンジャーはそういうのとはちょっと違ったんです。
強さもあるんだけど、それは周囲に対して優しくあるための強さという感じだった。

カクレンジャーたちは、とにかく人々に優しかった。
「守るための優しさ」が、強さになる。
カクレンジャーを演じて得たものは、「優しい人間でありたい」という僕の人生においてのテーマです。
いまでも「優しい人間でありたい」と、そのことばかりを考えています。
そのきっかけをくれたのが『カクレンジャー』です。

②出演した作品を通じて、子どもたちに伝えられた、与えられたと思うことは?

カクレンジャーって、カッコいいヒーローじゃないんですよね。
近所に普通にいるお兄ちゃんやお姉ちゃんという感じだった。
とにかくカッコ悪いところが目立つ戦隊で、弱いところが本当にたくさんある(笑)
ヒーローとしてはどうなんだろう?という行動もたくさんあった(笑)

ただ、そんな僕らでも、ボロボロになりながら最終的に妖怪大魔王を封印することができた。
「カクレンジャーでもできたんだ」というところから、「僕らにもできるかも」というふうに感じ取ってもらえていたら嬉しいです。

ケイン・コスギ
ニンジャブラック /
ジライヤ役
ケイン・コスギ

①スーパー戦隊シリーズへの出演を通じて学んだこと、得たものは?

『カクレンジャー』の1年間で日本語もたくさん勉強できましたし、そして何より、JAC(現:JAE)のみなさんからアクションを学べたことが大きかったです。自分のアクションスタイルは、『カクレンジャー』が基本になっています。後に海外で仕事をするようになってからも、このときの経験が活きました。いまでも、当時お世話になった方々とはお付き合いが続いているんです。

②出演した作品を通じて、子どもたちに伝えられた、与えられたと思うことは?

作品を通じて、「仲間の大切さ」が伝わっていれば、うれしいですね。4人とは、30年が過ぎたいまでも、仲が良いんです。しょっちゅう会っているわけじゃないけど、たまに会うと、すぐに昔に戻れるんですね。こういう友達って、年齢を重ねていくと、なかなか作りにくくなる部分もあるので、若いころの友達がいかに人生を豊かにしてくれるか、ということも、いまになって強く感じています。これからも、彼らはかけがえのない友達です。

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